バリヒンドゥー、オゴオゴとニュピ。
バリ島暮らしをはじめて、宗教が身近に感じられるようになりました。
今年は3月6日が大晦日のオゴオゴ。
7日が新年のニュピ。
オゴオゴは悪魔払いの儀式。
この日の為に西暦年明け頃から街中の集会場のような大きな建物の中で、悪魔を象った人形が製作されています。
竹組みで形作り、張り子で肉付けされた人形は様々な装飾が施され、完成度の高さには毎度驚かされます。
(時間をかけて作り、儀式が終わると、すぐに焼き払う潔ぎ良さにも驚く)
夕暮れ時に、夜ご飯を食べに行きがてら、バイクでドライブし、末っ子と共にオゴオゴが出来上がっていく過程を見て周るのもこの時期のたのしみ。
ガムランの練習の音も耐えずどこかから聴こえてきて、
街中に活気が溢れ、あ~、バリ島で暮らしていて良かったなぁと思う瞬間に度々出会えます。
今年は家のすぐ前の十字路にオゴオゴが集まると聞き、
徒歩で見に行ってきました。
ご近所に住む方がもうすぐ始まるよと声をかけてくれたのです。
外国に住んでいる。
バリ島に住まわせてもらっている。
語学力も無く、現地の人たちとの接点も少ない中で、それでもそうやって声を掛けてもらえる、すれ違うと、笑顔で挨拶をしてもらえる。
たったそれだけの事で、どれだけ、不安が無いか。
安心して暮らせている恵まれた環境なのかと
改めて、居心地の良さ、感謝が溢れてきます。
島民の90%がバリヒンドゥー教だと言われるバリ島。
断食と瞑想に専念する、「ニュピ」。
お正月。
その時ばかりは観光の島バリ島も、島民中心。
観光客であっても、バリヒンドゥー教徒でなくても、外出や灯りを灯すのは禁止。
電気の供給は切れませんが、インターネットはオフラインになります。
大晦日に悪魔を祓い、静かに年明けを迎えるというバリ島の風習に習い、
我が家も家族で静かに過ごしました。
浄化、清め。
日本での日常の中では、意識して過ごす事が少なかった時の存在。
意識との対話。
フェスティバルとは異なる、《はじまりの日》の過ごし方。
お正月も、誰かと一緒に。
便利に24時間、どこもにぎやか。
街中に人が溢れている。
…そんな過ごし方を好む傾向が年々増している気がするけれど。
…貴重な時を島中が共有し、尊重し合う。
鳥の鳴き声と、風の音。今年は大粒の雨の浄化。
普段は自然界の頂点に君臨する人間が、ひっそりと身を潜める1日。
暗がりの中、聴こえてくる地球の音に耳を澄ます。
バリ島の懐の深さはこんなところから生まれているのかな、と感じた1日でした。
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