今だから思う、幼い頃の記憶
私がコットンの服屋になりたいと思ったのは、小さな頃、母がいつもコットンを選んで、一着づつ素材を確認してから服を買うのをずっと見てきた事が影響しています。
母は今でいう、化学物質過敏症タイプで、花粉や、猫アレルギーのような自然本来のものには全くアレルギーは無いけれど、化学工場の前を通るとくしゃみが止まらなかったり、気持ちが悪くなったり、衣類はコットン以外は痒くてとても着ていられない、と言っていました。
けれど、当時は今のように、アレルギー検査をしに病院に足を運ぶ訳でもなく、
身体の反応に任せて、自分なりの基準を作っていたようで。
色々なものがちょうど巷に溢れてきた高度成長の時代に逆行するように、
できるだけ、自然なものを、安全なものをと、
産まれた時から一緒に買い物に出掛けていた中学生に上がる頃まではずっと、着る服は私も兄もコットンのみ。
食卓には冷凍食品などは無く、質素で季節を感じるものが多く。
家庭菜園をし、気持ち良い衣食を整え、
シンプルながら、愛情深く育ててくれたな、と思う。
今は上質なリネンも身近になり、化繊でもストレス無く着れるものなど、選択肢は広がっているけれど、
自分が衣を世の中に出す側になるのなら、やっぱりずっとお世話になってきたコットンから始めようと思ったのです。
コットンの背景を改めて見直し、
オーガニックコットンについて学び、
コットンの原産地、種類、製作環境。
染料について。
紐解いていくと、色々な事が見えてくる。
そして、今暮らしている、バリ島について。
産業について。
ファストファッションについて。
ファストファッションの工場がひしめく隣のジャワ島について。
劣悪な環境について。
汚染された川について。
けれど、その枠の中で働く、
ひとりひとりの毎日の暮らしについて。
ひとりから繋がる、その家族の暮らしについて。
。。。考える。
何を誰に届けたいか。
どんな人たちとなら一緒に作っていけるか。
私個人の小さな一歩は、一体どこを目指せばいいのか。
自分なりの答えを探しています。
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バリヒンドゥー、オゴオゴとニュピ。
バリ島暮らしをはじめて、宗教が身近に感じられるようになりました。
今年は3月6日が大晦日のオゴオゴ。
7日が新年のニュピ。
オゴオゴは悪魔払いの儀式。
この日の為に西暦年明け頃から街中の集会場のような大きな建物の中で、悪魔を象った人形が製作されています。
竹組みで形作り、張り子で肉付けされた人形は様々な装飾が施され、完成度の高さには毎度驚かされます。
(時間をかけて作り、儀式が終わると、すぐに焼き払う潔ぎ良さにも驚く)
夕暮れ時に、夜ご飯を食べに行きがてら、バイクでドライブし、末っ子と共にオゴオゴが出来上がっていく過程を見て周るのもこの時期のたのしみ。
ガムランの練習の音も耐えずどこかから聴こえてきて、
街中に活気が溢れ、あ~、バリ島で暮らしていて良かったなぁと思う瞬間に度々出会えます。
今年は家のすぐ前の十字路にオゴオゴが集まると聞き、
徒歩で見に行ってきました。
ご近所に住む方がもうすぐ始まるよと声をかけてくれたのです。
外国に住んでいる。
バリ島に住まわせてもらっている。
語学力も無く、現地の人たちとの接点も少ない中で、それでもそうやって声を掛けてもらえる、すれ違うと、笑顔で挨拶をしてもらえる。
たったそれだけの事で、どれだけ、不安が無いか。
安心して暮らせている恵まれた環境なのかと
改めて、居心地の良さ、感謝が溢れてきます。
島民の90%がバリヒンドゥー教だと言われるバリ島。
断食と瞑想に専念する、「ニュピ」。
お正月。
その時ばかりは観光の島バリ島も、島民中心。
観光客であっても、バリヒンドゥー教徒でなくても、外出や灯りを灯すのは禁止。
電気の供給は切れませんが、インターネットはオフラインになります。
大晦日に悪魔を祓い、静かに年明けを迎えるというバリ島の風習に習い、
我が家も家族で静かに過ごしました。
浄化、清め。
日本での日常の中では、意識して過ごす事が少なかった時の存在。
意識との対話。
フェスティバルとは異なる、《はじまりの日》の過ごし方。
お正月も、誰かと一緒に。
便利に24時間、どこもにぎやか。
街中に人が溢れている。
…そんな過ごし方を好む傾向が年々増している気がするけれど。
…貴重な時を島中が共有し、尊重し合う。
鳥の鳴き声と、風の音。今年は大粒の雨の浄化。
普段は自然界の頂点に君臨する人間が、ひっそりと身を潜める1日。
暗がりの中、聴こえてくる地球の音に耳を澄ます。
バリ島の懐の深さはこんなところから生まれているのかな、と感じた1日でした。
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3ヶ月という魔法の法則
3か月続けられた事は、その後、ずっと続く可能性が高いんだそう。
習慣化してしまえば、歯磨きと一緒。
しないで過ごすのは気持ちが悪くなる。
英会話の勉強
ダイエット
スポーツジム
思い描く結果まで辿りつけないのは、3か月という区切りを知らないから。
そんな魔法の法則を知ったのだから、もう大丈夫。
後は安心してやるだけ!
…そう思ったけれど、そもそも、なかなか重い腰を上げられずにいたのがブログ開設です。
過去に勢いで始めて、途中で放置した事もあり、また始めても、『書かなくては』的な気持ちになったり、書く事が無い、なんて焦ったりしそうで、躊躇していたのです。
デザインを起こしている時、手を動かしている時、頭の中では様々な想いや言葉は溢れ、巡っています。
けれど、行き場は無く、BGMのように流れているだけ…
今回、ようやく、あるきっかけがあり、やはり、書き留めてみようと決めました。(きっかけについてはまたいつか)
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オンラインストアを始めた時から更新しているインスタ。
オンラインストアの情報発信は、ほぼインスタのみというこの2年余りの時間。
その間、インスタもどんどん進化し、動画や、10枚同時投稿、ストーリー等、機能が増えてゆき、スピード感があり、手軽に見れるものが求められているのかな、と
徐々にあまり文を書かずに投稿する事が増えてきました。
その人なりの世界観のある写真が一枚。
そして、言葉。
長文、短文に関わらず。
シンプルな構造がとても好きで。
本のページをめくるように見るのが楽しみで、はじめたインスタだったけれど。
なんだか便利機能が増え過ぎて………。
実は、ちょっとだけインスタ疲れをしていました。
時々はじっくり誰かの文と共に写真を見たり、
文と共に、想いを共有したり
文と共に、イメージを膨らませたり…。
私自身、そんな時間を意識して持ちたい。
そう思ったのも今回、ブログ開設をしたきっかけのひとつです。
自分の発信方法も文章と写真一枚だけの構造に戻そう。
ならば、文がメインのブログへと場を移した方が良いかな、と思い、
今回、はてなブログ開設となりました。
内容がインスタと重なる部分もあるかと思いますが、
新作のご案内や、作品製作の模様など。
それぞれについて
ひとつづつ絞って書いていこうと思います。
まずは3ヶ月更新を目指して、
これからお付き合いどうぞよろしくお願いいたします☆
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バリ島からお届け。コットンの大人服
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新作紹介|バリ島移住生活 https://www.instagram.com/isicamama
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心を緩め、暮らしを彩る服を、お手元に。
モダン・エキゾチック・シンプル|コットンの大人服
南半球(バリ島)は緩める力があるといいます。
北半球(日本)は極める力。
365日。
忙しい日々の暮らしの中で、いつの間にか頑張り過ぎてしまう自分(極める力)に傾いてきたら
isicaの服に袖を通してみて下さい。
祈りの紋様、コットンの肌触り、
この土地の持つ大らかな空気を身に纏(まと)うことで、
知らず知らずのうちに締め過ぎた心のネジを緩め、
未来を想い描き、
そして、また穏やかに楽しめる毎日を送れる。
一枚の服、一着のご縁から、
そんな循環を作るお手伝いができたら嬉しいです。
衣食住。
食は内から、衣は外から。
ひとつひとつの選択が、思考を作り、暮らしに彩りと変化をもたらします。
モダン、エキゾチック、シンプル。
国境や年代を超えた様々な要素をチャンプルし、
流れを追うのでもなく、留まるのでもなく、
心地良いと感じる一瞬を、切り取るようデザインしています。
心を緩め、暮しを彩る
お気に入りの一着を探してみて下さい。
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